2006年07月29日

若冲展のタイル絵は若冲の絵か?

 まずは東京国立博物館で現在展示されています「鳥獣草花図屏風」いわゆるタイル絵をご覧ください。

若沖百獣図屏風2左web.jpg

           若沖百獣図屏風2右web.jpg

 
 次に、若冲だと確定しているタイル絵をご覧ください。

若沖白象群獣図web用.jpg


 次に少し怪しいか?というタイル絵をご覧ください。

若沖百鳥図屏風左web.jpg若沖百鳥図屏風右web.jpg

若沖百獣図屏風右left.jpg若沖百獣図屏風右right.jpg

 いかがでしょう?こちらの手違いで、画像がおかしくなってしまいました。ごめんなさい。

 
 さて、みなさんはすべて、若冲の絵だと思いますか?比較してみてください。


 私は先日、タイル絵を見たときは「この執拗さは若冲だ!」と思いましたが、こう比較してみると少しというか、かなり考え込んでしまいます。


 というのは、「この執拗さ」は「タイル絵が一つしかない」と思っていたからこそ、そう思ったのです。「この発想は若冲しかできない。」と。けれども、このようにいくつもタイル絵が出てきますと、誰かが「若冲のタイル絵を真似て描いた」と考えることが可能になるのです。


 みなさんはどう思いますか?ご意見、ご感想をお待ちしています。みなさんの意見が聞きたいな。
posted by にわか at 00:58| Comment(4) | TrackBack(0) | 伊藤若冲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
なんて色鮮やかで楽しい絵でしょうか!まるでディズニーの絵みたいと思います。今は巷にいろいろな論評が飛び交うので頭がくらくらしそうです!「近代的知性。極めて人間的。装飾性とリアリズムの融合。一つ一つの個性を極小まで描いた。南宋画の模写何千枚。琳派の対極にある。」等々きっと現代人を虜にしてしまうものがこの画面の醸し出す空間に濃密に流れているのでしょうね。このタイル絵の疑問はどこなんでしょうか?うーむ?!
Posted by マム at 2006年07月31日 18:04
 図が入りきらなかったので小さくなってしまいましたが、三つのタイル絵を並べてみると、真ん中の黒いのがやけに透明感をもっていると感じてくるのです。

 この透明感が若冲のひとつの特徴かなと思うんですが、他の二つはややその点で劣るような気がします。動物を比べたときに二つの屏風は三つ目の屏風のほうが最初のプライスさんのよりもやや上手です。

 白象図(A)>静岡県立博物館本(B)>プライス本(@)

 あくまでも私の鑑識ですが...。そう思うと、佐藤氏という先生の「プライス本は若冲の筆ではない」という説が分かるような気がしてきます。

 ただ、私の目にはタイルのリアルさはプライス本が一番よいと思いました。
Posted by にわか at 2006年07月31日 21:17
あ、なるほど…。うーむ、やはりよく鑑てらっしゃるのですね。ほんとに、いつも勉強させられます。にわかとおっしゃいますが、立派な学芸員さんです。私はドシロウトのうえに文学のほうから解釈しがちなのでにわかさんの光のあてかたが面白くて仕方ありません!つぎ楽しみです(^-^)
Posted by マム at 2006年07月31日 23:29
 透明感というのはおそらく、絹を裏から彩色しているためだと思います。ですから、屏風に描いている他に作品とは、「透明感」という観点からは比較できないですね。ただ、若冲の絵かどうか他二作品についてはやっぱり疑問です。静岡本はその可能性はあると思います。

P.S まだまだ私、観る技術は勉強しなければいけません。
Posted by にわか at 2006年08月01日 21:46
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